珍しく予防交換を実施したW220のバッテリーについてのまとめ。
(実はバッテリー交換はこの20年間で初めてです)
今回、交換を検討した理由のは「ある条件下における夜間のエンジン始動時に電力不足の兆候が見られた」からです。
ある条件とは「ヘッドライト点灯、ワイパー作動時」のことです。
そして、その兆候(現象)とは「ワイパーの動きが極端に遅い(まるでバッテリーあがり時)」という現象です。
1時間ばかり走行後に同じことをするとワイパーは普通の速度で動きますのでバッテリーの能力が落ちてきているのではないかと推測したからです。
これから冬に入りますが冬季特有の悪条件があります。
「日照時間が少ないことによるヘッドライト点灯時間の増加」
「シートヒーターの利用」
「積雪時の運行制限(使用しない日が増える)、長距離移動の減少」
自動車による通勤の頻度をあげれば充電の機会も増えるのではないかと思いますが、朝はヒーター、帰りはヘッドライトを使いますからあまり充電目的にはそぐわないのではないかと思います。
W220 S350の標準バッテリーは1つ。サブバッテリーはありません。
現車を確認しますと2012年7月に社外品の100Ah(MF)がヤナセ埼玉の手によって装着されています。
新車装着も100Ahだったのでしょうか?
ビーグルデータが残されていないので取説の記載だけが頼りですが、取説は「W220全車種95/100Ah」という意味不明の記載でした。
これだけ見ると「95Ah/100AhどちらでもOK」なのか「オプションによっては95Ah(AGM)か100Ah(MF)の設定が分かれている」という意味なのかが理解できませんでした。
仕方なくこれをヤナセで確認してきました。回答は「どっちでも同じですがパーツ価格が異なります」でした。
なるほど。ようやく自分の勘違いに気が付きました。
単純に95Ahと100Ahを比較すれば100Ahのほうが容量も大きく、よく見えます。95Ahですと不足にも見えます。
しかし純正部番と詳細で並べるとこうなります。
A005 541 100 128 [Buttery 95Ah VARTA製AGMバッテリー]
A000 982 330 828 [Buttery 100Ah BOSCH製MFバッテリー]
ここにAGMとMF双方の記載をしたのはAGMバッテリーが入手できない場合の回避処置としてMFバッテリーも選択肢に入れていたわけです。
もしくはその逆で100Ahが推奨で95Ahでも許されるということかもしれませんが。
純正同等のための共通諸元
Base Hold-down : B13
Layout : 0 (ターミナルを手前にしてみた時に右に+、左に-)
Terminal Types : 1 (マイナスターミナル径17.9mm、+のほうがテーパーがきついので19.5mm)
LWH-353x175x190
AGMバッテリーでの比較
BOSCH BLA-95-L5 : CCA850
VARTA 595-901-085 (G14) : CCA850
これはBOSCHもVARTAも同じでした。
MFバッテリーでの比較
BOSCH SLX-1A : CCA910
BOSCH PSIN-1A : CCA870
VARTA 600-402-083 : CCA830
だいぶばらつきがあります。
BOSCHシルバーバッテリーSLX-1AのCCAは910ですのでVARTAシルバーバッテリーの1.1倍もあります。
BOSCHのSLX-1AのCCAは95AhAGMよりも大きい数値になっています。CCAだけを見た場合、AGMを選ぶことは難しくなってしまいます。
安価なPSIN-1AですとCCAは870ですから95AhのAGMバッテリーのCCA850と互角の勝負となります。
液入りバッテリーとAGMバッテリーのCCA数値のみによる単純比較ですと液入りバッテリーに軍配が上がってしまいますが、耐久性などの総合評価をしなければならないのだと思います。
Amazon調べでの価格:PSIN-1A(16,000)<SLA-1A(19,000)<VARTA-AGM(26,000)<BLA-95-L5(29,000)
最終的にA005 541 100 128 [Buttery 95Ah VARTA製AGMバッテリー]と同一の製品と思われるVARTA 595-901-085 (G14)を選択しました。
購入時のみの経済性を考慮するならば実売価格(16,000程度)の安いPSIN-1Aにすべきとは思いますが、PSIN-1AとVARTA-AGMの価格差10,000が将来どのような貢献を果たしてくれるでしょうか。
バッテリーごときにブランドや機能性を求めるなどあまり意味のないことかもしれません。ですが、今回は目に見える部品ですので少し?奢るような結果となりました。
AGMバッテリーが数年使えるかどうかヒヤヒヤするより、PSIN-1Aを2年毎の定期交換にしたほうが精神衛生によかったのかもしれません。
気が付くのが遅すぎました(注文した後ですので)。
少し後悔していますから、もしAmazonより欠品情報があれば問答無用でPSIN-1Aに変更するつもりです。
(その後VARTAバッテリーは正常に出荷される旨のメールが届きました)
12月9日、Amazonにオーダーしてから3日で届きました。予想よりも早い到着です。
ちっ、という感じですが4年頑張ってもらいましょう。
古いバッテリーをどう使うかを考えなければなりません。廃品屋さんが買ってくれればいいのですが。
0 件のコメント:
コメントを投稿