2016年1月9日土曜日

W220 PSEポンプ保護のためにエアーラインを保守

2015年9月の12ヶ月点検時にニューマチック(PSE)に関するエラーが出ていたと指摘されましたが、どのようなことが原因なのかわかりません。
推測ですが、DAS診断中、動作要求の信号を出していないのにPSEポンプが動き始めたのでエラーを表示したのではないかと思います。
これは負圧が自然と抜けることによってPSEポンプが動き始めたということを示しているように思えます。
したがって、トランクの開錠がやたら遅いことがあるのはPSEポンプの動作と関係あるのだと思っています。
エアー経路のどこかのに亀裂でも入って、圧が逃げているのではないかと想像しますが、それがアクチュエーターなのかホースラインなのかはっきりしません。

負圧を維持するために走行中でも煩雑にPSEポンプが動作しているのは確かなようで、PSEポンプモーターへの負担のことを考えると早めに対策を講じたほうがよさそうです。

照画像ですが、これをみる限り、トランクの内張りを大きく剥がす必要がありそうです。

ここにとても詳しく出ています。テストするには負圧計が必要なんですね。
PSEポンプをDAS診断してもらったほうがよいとは思うのですが、ちゃんとできるものなのでしょうか?

PSEポンプのジョイントやホースのねじれなどであればその場で修理完了ですが、そうでなかった場合、左後ドアまたはトランクリッドのアクチュエーターが怪しいと思っています。
ホースの場合。。。ホースラインに亀裂でも入っているのか、折れ曲がって圧迫しているのか、
ジョイントの場合。。。ホースジョイントやコネクターから漏れているのか、
アクチュエーターの場合。。。アクチュエーターから漏れているのか。


まず、「走行時にドアロックしない」の設定を変えてみました。が、変化ありません。

※ドアロックなどの作用機序は次の通り

(1)トランクの開錠について
走行に支障の出ているものではありませんが、PSEポンプが壊れると痛いですから予防処置を講じることにしました。
他にも各ドアのホースラインのジョイント部分などでエアー漏れが起きていないかも確認したほうが良いかもしれません。ホースラインの気密が失われることによってPSEポンプが酷使されているのかもしれません。
アクチュエーターはシールテープでシールするだけでも良いでしょう。割れたりしていない限り、アロンアルファなどは用いないほうがいいです。
ただのグリス切れで気密性が失われることによりPSEポンプを酷使しているのかもしれません。
事前準備として真空用グリスを用意します。これにはいくつかの規格があるようです。
玩具用などは常温用のものですが、自動車は温度差が激しいので低温から高温まで流動しないものを探しました。
これは信越化学HIVAC-Gという製品を見つけました。品質は信頼できそうです。アマゾンでも取り扱いがあるようですので注文しました。

ドアのアクチュエーターを調べるにはドアの内張りを外す都合上、ブチルテープが必要になると思われましたので負圧計と共にブチルテープをアマゾンから購入しました。

作業はいくつかに分かれます。
PSEポンプにつながるラインを一本ずつ抜き差しして接続確認、ホースの曲り、ジョイントの割れ点検とシリコングリス塗布。
※トランクのアクチュエーターのホースライン抜き差しして点検、シリコングリス塗布、アクチュエーターを脱着して点検。
※左後ドアの内張りを外してホースライン点検、防水フィルムまでは剥がさない。
ここでしばらく様子見る。この先はハードルが高くなるので

負圧を使っているのはドアロック、シート、後席ヘッドレスト、燃料給油口、トランクリッドです。
トランクリッドのアクチュエーターを脱着するときには位置調整が必要ですので既存の位置をテープなどで示しておくとよいでしょう。

シリコングリスと共に負圧計を手配しました。出番はないかと思いますが念のため必要です。

ドアロックは負圧で施錠、陽圧で開錠

トランクは負圧・陽圧で施錠・解錠(組み合わせは不明)

ドアを開錠した後にトランクをオープンすると反応が遅いことからトランクのクロージングアシストアクチュエーターの接合面の割れかと思い点検したが不具合は存在しなかった。
(2)左後席のドアロック解除がのろい。これはドアの内張りを外してみてホースラインを挟み込んだりしていないか確認してみた。(インナードアハンドルのイルミネーション修理時に内張りを何度か脱着しているので、その際にしくじっているかもしれないと思ったので)

そのほかPSEポンプ本体につながっているホースラインもシールテープなどでシールしたほうが良いかもしれません。ジョイントにはグリスを塗布すべきと考えます。
トランクのアクチュエーターを引っ張りだしました。
コネクティングロッドを外す時にどれぐらい入っていたか印をしたほうがいいです。
トランクは開錠で陽圧でした。
黄色がPSEポンプからのラインのようです。

一応、右側後ドアも少しバラしてみました。
ドアは開錠で負圧、施錠で陽圧だったと記憶してますが間違いだったかな?
リアドアはアクチュエーターの不良のようです。
次回、腰を据えてバラしてみます。


2016.01.25 自動車保険の件で芝浦から電話があったのでついでに質問しておきました。

アクチュエーター自体は5万円ほどだそうですが、DASでエアマチックの診断はほぼ不可能とのこと。ポンプ壊すと20万コースだそうです。
レジスターを外す必要なさそうですのでアクチュエーターの点検はできそうです。
ただ、前回脱着したホースラインはきちんとはまっているでしょうか? 少し心配です。
念のためもう一度脱着してみます。左リアドアに関しても念のためもう一度。
それで様子を見て、それでもPSEポンプが頻繁に動くようでしたらポンプにつながっているホースラインを抜き差ししてみましょう。

これが機構図です。
2016.01.31 リアドアの内張りを脱着してアクチュエーターを視認しましたが割れなどは見られませんでした。エアーも正常に流れているようです。
どうやら、このアクチュエーターから延びているロッド120番とそれを保持している160番のプラパーツの間で摩擦が生じてロック解除が遅くなっているようです。プラパーツは2個あります。
とりあえずグリスアップのみしておきましたが、130判のノブもドア内張りパネルに圧迫されていて、これも動作がスローになっている原因と思われます。
とにかく、PSEラインが原因でドアロックの動作がのろくなっているわけではないということがわかりました。
次回は再びドア内張りを脱着して120番ロッドと160番支持パーツ(x2)の摩擦、それと130番ドアロックノブと内張りの摩擦についてシューティングして本件を終わらせる予定です。
その際には100番のワイヤーにまかれているスポンジ、腐食により欠損しているのでなにか代用品で修復させる予定です。100均にいけば隙間スポンジテープが売っていますからそれで充分です。

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