これはチャイナのコピー品。これがあるということはリビルトする人も多いということですね。
基本的にはばらさないと交換できない部品ですから。

一部分が残っているだけで切れてしまっています。
ところが、本日ジャッキアップしてみたところ、完全に分離してしまっています。
まったくもってトホホです。
これ、完全に離脱すると案外と開きます。思いのほか強い張力で引っ張られているんですね。
両手でようやく下まで持ってこれるという感じです。
糸で引っ張ったら案の定ゴムが切れました。点で引っ張ってはだめですよね。
このゴム、クロロプレンではなくてニトリルゴムだと思います。
離型剤の影響か油分が残っているのか、内側は接着不能です。
まさかPPとかPEの類ではないでしょう。PPとかPEは難接着性です。
さて、本日はこれで諦めますが。明日リトライします。
問題(関門)はいかにして破断面をくっつけて保定するかです。
糸はダメでしたので、これはもうホッチキスしかないでしょうか。
ホチキスで留める。接着剤塗る。補強の布を巻き、接着剤で塗り込む。
1段減ってしまいますが、まぁ、これがいいかもしれません。
ホチキスが取れてしまったっとしても接着剤にくっついているはずですから何処かに飛ぶことはないはずです。
1時間硬化型の接着剤ですからうまく出来ると期待しています。
思い切ってここだけ5分硬化型のエポキシボンドを使ってみる?それも手かも。
でもって翌日、ホチキスでやってみました。
ホチキスの先端形状(特に受け側)が出すぎていてうまくできません。
ホチキスをばらして、さらにやってみましたが難しいです。
なんとかいびつですが一箇所だけ留まりましたが全体としてはまったくダメです。
次回はこの接着された部分も外さないと形がおかしくなってしまいます。
そもそも保定してからでないとホッチキスも打つことがままなりません。
夕方、ホームセンターでT字型のゴムを見つけました。
これを横使いして輪を作り、ジャバラの>部分に引っかけて接着剤で硬化させたうえで両方から引っ張る。上下の補助パーツは紐によって引っ張り合わせればいいと思います。
そして接着する。
うん、大がかりですがこれでいけそうかも。
早速買ってきて予習しましたが、部材が変形していて修復に数日かかりそうです。
翌日、気を取り直してもう一度考えました。
昨日買ってきたT字はちょっと大きいです。大げさかもしれません。
重いものをぶら下げると振動で他の場所に破断が発生するかもしれません。
また、T字のパーツ上下が硬化するまではなにもできませんから作業を複数日に分ける必要があります。
んー。
なにも治具は接着しなくても良い
ジャバラの谷に確実に引っかかれば保定することができます。
上下から引っ張る方法、最初は針金で引っ張ったりしてみましたが歪みました。
簡素ですがタイラップでもいいのではないでしょうか?
それを上下で編み込んで締める。
タイラップの最大部分(頭)が蛇腹のVの中に納まってくれればいいです。
手持ちのものは最大5mmでした。探せばもっと細いのがありそうです。
さらにいうなれば、タイラップでなくても紐でもいいってこと?
紐は結ぶのが難儀だから無理ですね
保定する目的部分は接着する必要はありませんので有利です。
紐を通す部分を悩みましたが、厚手の樹脂でできたストローが具合よいのではないかと思います。
たとえばマックシェイク??
ストローの輪切りを通しながらいくつかのタイラップを連結して術野の外側に設置します。
または紐をジャバラの溝に巻き、結び目には接着剤を塗っておきます。
このとき、上下のストロー輪切りにナイロン紐を通しておきます。靴紐の要領です。
術野外側(上下)に取り付けたら紐を締めていけば上下はくっついてきます。
接合部分はどうしましょうか?
アングル材はどうでしょうか?
アングルですと上向き、下向きで勘合部ができますから上下それぞれがブーツに接着できればアングル同士を一気に接着することができます。
下側に"L"字にアングルを接着します。硬化したら上側に"Γ"字に接着します。
このアングルが硬化したら"L"と"Γ"の間で重なる"l"部分を上下接着すればいいわけです。
"L"の接着硬化に1時間、"Γ"の接着硬化に1時間、そして上下の接着硬化に1時間。3時間あればなんとかなりそうです。
コの字はどうでしょう?
前週のうち数か所だけ糸かホチキスで固定して、短く切ったコの字で破断部分を挟んでいく。
接着は1回で済みそうです。
どうやらT字は使えなさそうですね。
すべての接着面が硬化したら紐を取り付けた補助材を外します。
次回の作業のために使い捨ての手袋を用意したほうがいいです。
接着剤をもう一度考えておきます。
これは今使っているもの。
ですが、こちらのほうがPPとかPEにも使えるのでよろしいらしいです。
もし、本当にシリコンゴムだった場合。
これはゴムの会社でも推奨されているもの。セメダイン社製ですね
ところで、ストラット下のすっぽ抜けた部分(ベアリングと呼ぶそうです)、いまはくっついていますがどうやら放置していても良いようです。と、いうか、対処方法は手でおろせ。でした。
ストラットの下側にある蓋ですから車重により押さえられるもののようです。
分解図を見てもこの部分は固定するものではないように見えます。
ストラットの上部分(ヘッド部分)の樹脂に亀裂がある状態でリフトアップするとチャンバー内に陰圧がかかります。そこで真空になったままでしたらこの下側にあるベアリングは抜けることはありませんが、どこかからエア漏れしていますと陰圧がなくなって大気圧となりますからアスクルの重さに負けて落ちてきます。
なるほど、では、落ちてくるときにはチャンバーの空気漏れがあるということになります。
ちょっとした診断方法として使えるわけですね。
このストラットですが、ヤナセではビルシュタイン製も交換の選択肢に入っています。
他の工場なら確実です。
アッパーマウントの修理35000円かけましたが、新しいビルシュタイン製のパーツを90000円で買ってどこかで20000円で交換作業してもらえたなら合計で110000円。これでダストカバーも新品ですのでそちらが良かったのではないかとちょっと後悔したりします。
もっとも、ダストカバーなくてもきちんと動きますが。
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