2016年9月1日木曜日

W220 S350 112Mエンジンのプラグ交換

アイドリングが不調になる現象
不調が感じられる場面:アクセルオフで坂道を下ったあと、徐行レベルまで減速して回転数をほぼアイドリングレベルまでぐっと下げてすぐに右左折するなどしてアクセルオンにしたとき
症状:エンストかと思われるような状態。ただし一瞬のみ。

疑われる箇所
燃料系:燃料ポンプ、燃料フィルター、インジェクター
吸気系:エアマスセンサー、バキュームホースライン、ブローバイホース
点火系:イグニッションコイル、プラグコード、点火プラグ
その他:カムシャフトセンサー、パージバルブ、二次空気バルブ、O2センサー

これらの中でよくありそうなのはエアマスセンサーかと勝手に判断しました。

対策
吸気系:エアマスセンサーを交換しました
バキュームホースラインについてはヤナセで直してもらった箇所以外にもう1箇所、タイラップでの緩み止めをしておきました。
燃料系:燃料ポンプ類はフィルターが怪しいのですがヤナセではたぶん大丈夫ということでしたし、ポンプも交換ということになりそうですので後回しにします。
インジェクターとバルブ類に関しては定期的に洗浄剤を使っているので心当たりはないのですが、念のためワコーズの洗浄剤を2回連続で使用しました。
その他:カムシャフトセンサー、パージバルブ、二次空気バルブ、O2センサーいずれも数値は良好とのことでしたのでなにもしていません。
点火系:高価なイグニションコイルの交換は避け、プラグとプラグコードの交換を実施しました。

エアマス交換の記録は別に記載しましたのでここではプラグとコードの交換についてメモしておきます。
残念ながらこれでは症状は解決できませんでした。

ヤナセでの車検打合せの時、車検時にプラグとコード交換をすすめられました。ただし20万円ぐらいかかりますよと言われたけれど、それはちょっといやかな。
ざっと12本のプラグとコードで15万円、それプラス工賃と考えればそんなものかとも思います。
ですがプラグとコードで15万円は許せません。
なにもせずに車検を通して、後日これらについて実施を検討すべきとも思うのですが、リセットなどの兼ね合いからも車検前にやっておいたほうが無難と思います。
車検時に、はっきりとわからないまま「じゃぁ点火系も替えときましょう」となるとそっくり純正部品になりますから懐が痛くなります。

自分でやるために調べてみました。
プラグのオリジナルはPFR5R-11とあります
純正はNGKのようですね。互換品で12本で15000円ぐらいでしょう。
トルクなどに関してはこちらに記載があります。

では部品調達準備

プラグコード
まずはスピードジャパン(MB-Net)
ここだと15千円ですか…。12本で6万円。。。

次にパルカ
だけど、全部で21600円は安すぎないか?大丈夫なのか?

と、思ったけどプロテックオートでもほぼ同じ24840円。
どうやらUSのアフターマーケットパッケージに見えます。

イグニッションコイル
最安はパルカ
で1個10800円。6個で64800円。。。

プラグ
パルカ
あれ?FR7DC+ですか??
念のためセントピアでも検索
あぶないあぶない。FR8DPP33+、こちらです。
11200円ぐらいですね。

おやおや。全部で10万円を超える結構な重整備になります。

ふとAmazonで調べてみました。
すると、アマゾンでまとめた場合。。。

イグニッションコイル(BOSCH)SOL6696X6=40176
プラグコード(BOSCH)SOL20736
プラグ(BOSCH)Amazon1070x12=12840(BOSCH9652)
合計::73752
案外と安くなりますね。これならいけそうです。

2016/8/23
アマゾンに注文しました。
ただし、プラグとプラグコードのみです。イグニッションコイルは壊れればまた異なる症状が出ると思うのでそれまで待ちます。
これでエンジンの不調が治ってくれればラッキーです。なにも変わらないとしても定期交換部品ですからトラブルなく交換できれば安上がりになるはずです。
(もっとも、これで治らなければ次はイグニッションコイルを交換します)

Amazonで購入したプラグはBOSCH9652。これは海外で流通するアフターマーケットパーツのようです。海外サイトではBosch9652FR8DII33Xとして販売されています。
日本国内では流通ないようです。
こちらの説明には純正品ですと0031596603 0041591903 0041595003 0031599403に適合とあります。12本で14500円ですので11200円ですね。
次に示す表はボッシュジャパンで扱っている適合表です。
排気量
車両型式
エンジン型式
過給機
年式
始期-終期
気筒数
特記事項
Iridium / Double Platinum / Super Plus / Super
Platinum Plus
Fusion
3700
GH-220067
M 112.972 (E37)
02.09-06.08
6
DOZ
FR 8 DPP 33+
FR 8 DPX
品番
熱価
点火ギャップ
ネジ長さ
ネジ径
六角対辺寸法
締付トルク
締付角度
FR 8 DPP 33+
8
1.00 mm
19.0 mm
M14 x 1.25 mm
16.0 mm
28 N/m
90°

ダブルプラチナプラグのようです。イリジウムは国内での設定はありません。
と、いうことは国内流通品よりもちょっとばかりグレードの高い製品ということですね。
純正同等品はHGKPFR5R-11ですがこれもプラチナプラグです。

コードのほうもボッシュですが国内でコンシューマー向けのアフターマーケット製品はリストされていませんのでこちらも海外からの製品です。
現在装着されている純正品と比較してどうなるかは疑問ですが、プラグを交換する際に引っ張って切れちゃいそうですから今回、同時交換せねばなりません。

プラグソケットも買っておきました。また、使用するかどうかわかりませんが、プラグコードリムーバーというSSTを見つけましたので買っておきます。
みれば口が曲がった普通の片目レンチだと思うのですが。。。
今回はプラグコードも交換してしまうので荒っぽくやっても構わないと思いますが、練習のために今回使用してみます。
さすがAmazon、早いです。すべて翌日到着しました。


ここでうれしい事件が起こりました。
プラグコード、発注したのはBOSCH品でしたが、届いたものは純正混在でした。
短いものがBOSCH品で8本、長いものは純正品で4本。とても得した気分です。
12本で20376円ですから11700円。BOSCH定価(純正定価?)8200円ですから比較にさえなりません。

プラグですが、海外流通品をセットで買ったのは失敗したかなとも思います。
なぜなら将来1本だけ交換するというのが困難になるからです。予備に数本入手しておく必要があるか、その時に再び12本買い替えるかになりそうです。

イグニッションコイルをはずす時にカプラーの爪を折らないように注意しなければなりません。
念のため耐熱性のあるインシュロックを用意したほうが無難です。針金はダメです。

いずれにせよ、まずはプラグレンチを買う必要があります。16mm
エーモンのものが使いやすいと思いますが、これにはトルクがかけられません。そしてこれだけでは足りないとの記述を見たことがあります。
ラチェットレンチが必要なようです。いろいろなエクステンションやユニバーサルも必要になりそうです。
手持ちの道具の延長にすべきですからラチェットセットの現物を持って買いに行きましょう。
イグニッションコイルはトルクスT30のネジでとまっています。これはトルク9Nmとの記載を見たことがあります。
手持ちのトルクレンチは21Nm以上しか測定できないことがわかりました。プラグには問題ありませんが、ビスには駄目ですね。
うっかりしている間に作業日になってしまい、慌ててアストロで小さなトルクレンチとトルクスビットを買いましたが、7000円ほどしてしまいました。Amazonなら半額で買えたでしょうに、ちょっと残念です。

交換方法
プラグ交換はイグニッションコイルをカプラーから外さず、プラグコードを抜いてタペットカバーの上に退避させました。特に難儀ではないです。

コードはずしの順序
イグニッションコイル側のコネクタを手で引き抜く。
全数を抜いたらプラグコードがイソギンチャクのようにブラブラになって直立しているのでSSTをコードの金具の首とタペットカバーの間に引っかけてこじります。
これはガラス瓶の栓抜きの要領です。プラグコードのSSTもどきは便利です。

プラグ交換
古いプラグにソケットを刺しますが手さぐりになるので難儀します。
プラグの差し込み角度が良くわからず苦労しましたが、なんとか交換できました。ちゃんと26Nmになっていると思います。
プラグの角度さえ認識できれば交換はそんなに難しいものではありません。

プラグコードを付ける
コードはまずプラグ側を接続したほうがやりやすいです。
両端ともカチンという手ごたえがあるはずです。
その後、プラグコードがきちんとはまっているかどうかは良くチェックしたほうがよさそうです。

プラグコードの1本に不良品がありました。なんとBOSCH品ではなく純正品で不具合です。
イグニッションコイル側のコネクターの金属端子が短くてささりません。
こういうこともあるんですね。
したがって1箇所は既存のコードのままですがプラグは全数交換できました。
次回、不具合品のプラグコードを装着する時にイグニッションコイルを止めているトルクスT30に緩み止めを塗ります。
緩み止めは中強度の青ですが、耐熱ではありません。耐熱ですと強度が強すぎて取れなくなってしまいそうです。
この青ですが、思い起こせばエアマスセンサーの周囲に塗られていたものと同じなのではないでしょうか?

とりあえず交換後の感想ですが、息継ぎはなくなったように感じます。
燃費に貢献した感じはありませんが、不調が収まったので良しとします。
かかった費用は部品代と工具でおおよそ4万円でした。
車検ではプラグの点検もするでしょうからいいかなと思っていたのですが純正でプラチナプラグの場合は省略可能とのことで、あれれという感じです。
トルク不良によるオイル漏れとかがなければいいんですけどね。。。

2016/8/31
交換品のプラグコードが届きました。今度はBOSCH品でした。

比べてみると明らかに不具合品はコネクタの端子が奥に引っ込んでしまっています。
この製品、純正品の名称、正しくはIGNITION CABLEというらしいです。
イグニッションとプラグをつないでいるコードですから当たり前のような名前なのですが、なんとなくプラグとセットで考えてしまうのでプラグコードと呼んでいますが、実際にはイグニッションコイルの延長という考えかたなんですね。

取り外したイグニッションケーブル(ここから呼称変えます)をよくみれば金属部分などに白い汚れが付着しています。
このパーツには2種類の白い粉が付着するので要注意です。
ひとつは放電に伴う白い粉。これは拭き取るべきものです。
そしてゴム部分に塗布されているタルク。これは拭くべきではありません。
脱着を繰り返したりすると塗布されているタルクがなくなってしまうので追加で塗布する必要があるはずです。
とはいえこういうものに手を出している自動車パーツの会社はないようです。一般市販品はありません。

脱着時のためタルクを手配しました。
ベビーパウダーのほうが安いかなと思いましたがコーンスターチが含まれているのできちんとタルクを買います。

2016/09/05
朝の通勤時、息継ぎの症状が再発しました。
もしかしたらイグニッションコイルでしょうか?
ナンダカナーという感じですが、プラグもイグニッションコードもとうに交換時期になっていたはずですので遅かれ早かれといった感じです。
ただ、イグニッションはAmazon経由のSOLにおける40,176円が最安です。
車検時に指摘されなければいいんですが。。。
こちら、車検費用が少なく済んだ時に対応を考えましょう。

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