フロントストラットのダストカバー補修について
12カ月点検で左フロントストラットダストブーツ(ダストカバー)の劣化を指摘されました。
電話で聞いただけですので、すでに切れているのか、切れるかもしれないというのかわかりません。
ヤナセ的にはジャッキアップしたら切れてしまうかもしれないということなのかもしれません。
ジャッキアップ(リフトアップ)しないとタイヤ交換やブレーキ消耗品の交換ができません。
まずは状況を目視確認して、必要であれば対策を講じようかと思います。
パーツを検索です。
まず、結論から言えばダストカバーは単体では国内では部品供給されていません。
ストラットを組み上げる時点でダストカバーも一緒に取り付けられていて、あとからダストカバーを取り付けることができない構造になっています。
もちろんストラットを外して、さらに分解すればダストカバーの内径を通すことが可能ですが、それではストラットのオーバーホールと同じ作業になります。
補修という手段を選択した場合でも切れている場合とまだ切れていない場合を想定します。
A)すでに切れている部分があれば、凹部亀裂発生部分にボンドなどでコーキングをする。
B)切れていない場合、凹部分に補強のために谷折りで保護テープを貼る。
C)凸凹部分双方に保護テープを張り付けて補強する。
テープを貼る際にはきちんと脱脂しないと後日テープがはがれてきて大変なことに陥る恐れがあるので注意が必要です。
テープを用いる際には信頼のできる素材のものを選択する必要があります。
耐熱性、耐候性のあるテープが必須です。
コーキングやボンドを用いる際には硬化速度が速いこと、硬化しても柔軟性を保てることが必要です。
作業するときにはジャッキアップしてからウマが必要になるでしょう。
万一、ダストカバーが国内で部品供給されていたら。。。
1.縦に切る
2.押さえ縁を作る(とばしとばしで?)
3.取り付ける。ボンドで貼る。
4.切れ目をボンドで縦に詰める
5.その上から縦にテープを貼る
6.上下の金具を締める
9/26
おそるおそるジャッキアップしてみました。
左フロント、確かに切れています。
全周に渡って切れてちぎれているわけではなくて1/4程度が切れています。それも4段ほど連続で。
部分的にテープを貼ろうとしましたが接着できません。広がりの力のほうが強いからです。また、うまく脱脂できなかったのも原因でしょう。
仕方なくグルグル巻にしましたが、あまりうまくできたとは思えません。
テープが剥がれてブレーキやホイールに絡みついても困ります。
明日もう一度トライします。
それに先立ち治具を作りました。
広がってしまっている谷部分を両側から引っ張る爪です。
鉗子のようなものを作ろうかとしましたが試行錯誤の結果、針金で爪を作りました。
次回はこれで離れてしまった部分を引っ張り合わせながら周囲を接着し、硬化してから爪を抜く方法でトライします。
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